謳フ奴隷

見えないものを見ない世界で
真実を見つめる勇気
震える指に
疼きだすほど記憶がよぎる

あたたかな闇 いざなう それは
絡み合う祈りを 解き放つ時…

途切れた糸と閉ざされた眼に
真白な光が射すように
ありふれた魔法
教えてくれたあなたが…

しなやかな影 つむぎだす 針の音
いま 堕ちるべき自由を 見つけて

すべてを晒しても
すべてを無くしてもいいの
いっそ 脱ぎ捨てるわ
私を縛って 私を汚して そう
奪って もっと 私ハ謳フ奴隷…

ほどけた胸と 火照る手足に
真白な痛みを抱くように
たしなめる鼓動
特別じゃない私に…

みなぎる魂(こころ) あふれだす 永遠の色
いま 汚れなき自由を 探して

すべてを注いでも
すべてを壊してもいいの
きっと 耐えられるわ
私を繋いで 私を堕として そう
奪って もっと 私ハ謳フ奴隷…
奪って そうよ 私ハ謳フ奴隷…

(Chorus part)

愛だけに赦される世界で
魂(こころ)まで飲み干して
うつくしき自由を
ありのままの姿を 私は謳うの

抱き締めて 針の楔で
おぼれるように強く
孤独を捨て去り
終わることのない世界で 私は謳うの

愛だけに赦される世界で
眠れるまで抱き合って
いまからはじまる
迷うことのない世界で 永遠を謳うの