揺れる 赤い陽炎が
沈む 砂漠の泡沫
夜は遠く
愛のない世界に身を焦がして
微熱のせいで 悪夢のせいで
救ってほしいと 叫んだ手に
絡めないで 縛らないで
貴方を知らなければよかったのに
燃える 闇の太陽が
砂漠の海に 手招く
惹かれてゆく
愛のない世界に囚われている
求めないで 探さないで
私の心を 見つめないで
戻らないで 辿らないで
貴方を知らなければよかったのに
Escape from your cage
Go away from your thorn wall
駆ける 叫ぶ 永久に続くのは
蜃気楼だと知っても
痛む胸に いま刹那のMirage
荊を纏って 甘い棘のように
捉えては 私を突き放す