奇行世界

春が来れば 桜が散って
君の声も 何だか遠いよ

会いたいけど理由がなくて
涙が わけもなく溢れそう

ほんとの自分は 何もない空虚で
小さな瞳(まど)から 朝が 夜が 星が 見えないの

しろい壁の向こう しらない国と しらない人たち
世界中回って わたしだけ置いて 歩いてゆく君が
どうして哀しいの もう哀しいの ねぇ

夏が来ても 実感(リアル)がなくて
何度目かの 季節か遠いよ

秋が来れば もうすぐ一周
君との思い出も忘れそう

ほんとの真実(こたえ)は 何もない人形(ドール)で
秘密の窓から 声が 歌が 空が 知りたくて

君の背中 越えてゆく風になって いま

しろい壁の向こう しらない街と しらない鳥たち
世界中回って わたしだけつれて 歩いてゆく君が
どうして愛しいの もう愛しいの ねぇ