ケモノにっき

山からケモノが
とおくで鳴いてる
おおきなからだで 空高く

森をこえ 丘をこえて
ともる星 月の下
やみの向こう

ケモノの 王国は
ひとには 見えないセカイ
誰にも そう ヒミツの国
すぐそこで こっち見てる
じっとずっと こっち見てる
足あとだけ のこして

山からケモノが 
みんなで鳴いてる
おおきな瞳を きらめかせ

風をよび 夜をこえて
ねむる街 窓の下
そこにいるよ           

ケモノの 王国は
ひとには 見えないセカイ
誰にも そう ヒミツの国
いつまでも こっち見てる
じっとずっと こっち見てる
ふり向いたら もういない

目があったら 
きっとおどろく
気になっても
すぐにげだしてしまうけど
そう ケモノも ぼくらも 
おんなじこと

ケモノの 王国は
ひとには 見えないセカイ
誰にも そう ヒミツの国
いつまでも こっち見てる
じっとずっと こっち見てる
ふり向いたら もういない