風の名前
青い空高く 鳥の翼が
雲の流れを追いこしてく
水平線の見える場所まで
小さな足で かけてゆく
陽だまりの丘で出逢った風に
ひとりぼっちをうちあけたら
花の名前と 夏の足音
夢のつづきを思い出して
海の向こうまで あなたとゆけたら
いつでもそばにいると
囁く声が指にふれて振り向いた
風の名を聞いた
雨の降る夜も 気だるい朝も
はるかぜたちが誘い出すよ
涙の理由と弱いこころを
空の彼方へ つれていって
虹の袂まで あなたとゆけたら
いつかは時が過ぎて
わたしも風になれるのかな
何処までも鳥たちとゆきたい
いつでもそばにいると
囁く声が指にふれて
振り向いた あの空を
ほほえんだ 風の名を聞いて