灰かぶり幻想

時計まわる 鐘が鳴り止む
夢か うつつか 彷徨って
消える魔法 裸足のままで
揺れる 鼓動が 高鳴って

月も溺れる 遠い夜明けに
夢か うつつか 戸惑う

まだ 諦められないと
まだ 耳に残る
まだ あなたの囁きが 
聴こえる

何度 夢で出会い
心 結べど
想いは 離れて
囁きは 幻聴(まぼろし)

落ちる涙(しずく) かぶる灰殻
胸の 時計を 狂わせて
踊る足音 裸足のままで
夢も うつつも 誘う

「私じゃだめなの…?」

まだ 愛したりないよと
まだ 頬に残る
まだ あなたの温もりが 
伝わる

いつか 巡り合って
添い遂げるなら
何度 打ちのめされ
心 朽ちても

果てない 想いを
この胸に 灯して
あなたの 祈りが
囁きが 聴こえる