Blank Forest〜空白の森〜

吹き抜ける風 鈍い空
さまようシ骸 消える声
森の奥から 黒猫が
こっちを向いて 瞬きしてる

嵐が来ると 猫は云う
迷わないように さがす月
付けた足跡 つづく空
迷子の私 おびえてる夜

暗がりに見えた星が
ひとりきりの自分のように泣いてる

いま知らない空 知らない森の中で
まだわからないまま 身をかがめて泣いて
誰もいない夜と 嵐だけが遠く聴こえる
いつか目指す 光ある出口へ

どしゃぶりの雨 低い雲
こごえる私 濡れる声
森の奥から 黒猫が
こっちを向いて 手招きしてる

雷鳴(まぶしさ)に目を閉じても
もがくように抗うように踏み出す

いま深い心傷(キヲク) 思い出せたのならば
まだ先を示す 目標(しるし)はないけれど
誰も 悲しまない場所があるとしたら
いつかは君に届く 光ある出口へ

誰もが通りゆく道なら 歩いて行けるはずだと
迷い嘆く現在(いま)を信じて

暗がりに見えた星が
囁くように求めるように泣いた

いま本当の空 思い出せたのならば
まだ強い記憶 ほどけないようにと
誰も 自由になれる場所があるとしたら
いつかは君に届く 光ある大地へ